2025年1月30日に新発売されたNVIDIAの最新GPU「RTX5090」

RTX4090を更に上回る『最強のGPU』です。
この記事ではそんな「RTX5090」が、前モデルに比べてどれくらい進化したのかを見ていきます。
おすすめゲーミングPCも紹介しているので、PC購入を考えている人の参考になれば嬉しいです!



RTX5090の特徴やスペック
RTX5090のスペックを他GPUと一緒にまとめた表がこちらです。
RTX5090 | RTX4090 | RTX5080 | RTX4080S | |
---|---|---|---|---|
アーキテクチャ | Blackwell | Ada Lovelace | Blackwell | Ada Lovelace |
CUDAコア数 | 21,760 | 16,384 | 10,752 | 10,240 |
RTコア | 第4世代 | 第3世代 | 第4世代 | 第3世代 |
Tensorコア | 第5世代 | 第4世代 | 第5世代 | 第4世代 |
L2キャッシュ | 88MB | 72MB | 64MB | 64MB |
ベースクロック | 2.01GHz | 2.23GHz | 2.3GHz | 2.29GHz |
ブーストクロック | 2.41GHz | 2.52GHz | 2.62GHz | 2.55GHz |
VRAM | GDDR7 32GB | GDDR6X 24GB | GDDR7 16GB | GDDR6X 16GB |
メモリスピード | 28Gbps | 21Gbps | 30Gbps | 23Gbps |
メモリバス幅 | 512bit | 384bit | 256bit | 256bit |
TDP | 575W | 450W | 360W | 320W |
希望小売価格 | 1,999ドル | 1,599ドル | 999ドル | 999ドル |
単語の意味を簡単に解説
説明 | |
---|---|
アーキテクチャ | GPUの設計思想 |
CUDAコア | NVIDIA GPUに搭載されている並列計算ユニット CUDAコアが多いほど高負荷の計算を高速処理できる |
RTコア | レイトレーシング処理に特化したユニット |
Tensorコア | AI計算に特化した演算ユニット |
L2キャッシュ | 頻繁にアクセスするデータを一時的に保存し 処理速度を向上させるメモリ |
ベースクロック | GPU動作の基本的な周波数 |
ブーストクロック | 高負荷時の最大周波数 |
VRAM | GPUがデータを一時保存しておくためのメモリ 大きいほど高負荷なゲームでもスムーズに処理できる |
メモリスピード | GPUメモリの動作速度 |
メモリバス幅 | 一度に転送できるデータ量 |
TDP | 設計上の最大電力 |
RTX5090は特にVRAMをはじめとしたメモリ周りが強化されており、大容量データをより高速に処理することが可能となりました。
- VRAM:24GB ⇒ 32GB
- メモリスピード:21Gbps ⇒ 28Gbps
- メモリバス幅:384bit ⇒ 512bit

生成AIや高解像度でゲームを遊ぶ際に影響が大きいでしょう。
CUDAコアもRTX4090比で約1.3倍に増えているため、並列処理性能も相応に向上しています。
RTX5000シリーズは今までと何が違う?
RTX5000シリーズの進化点、及びそのタイミングで追加された新機能がこちら。
- DLSS4によるマルチフレーム生成に対応
- DLSSオーバーライド機能
- NVIDIA Reflex2
DLSS4によるマルチフレーム生成に対応
DLSSの最新バージョン「DLSS4」にはマルチフレーム生成という新しい技術が導入されています。
AIによって低解像度の映像を高解像度化(アップスケール)する技術のこと。
ネイティブ4Kに比べてゲーム負荷が軽いため、高フレームレートと高解像度の両立が可能になります。
DLSS1.0 ⇒ DLSS2.0 ⇒ DLSS3.0 ⇒ DLSS3.5と進化してきており、DLSS3.0からは「フレーム生成」に対応。
AIが2つのフレームの中間にフレームを生成することで、更なるフレームレート向上が狙えるようになりました。
DLSS3が対応しているフレーム生成と、DLSS4で導入されたマルチフレーム生成が違いはこちら。

DLSS3で生成されるフレームを1枚のみでしたがDLSS4では3枚ものフレームを生成するため、その分より高フレームレートでプレイすることが可能となりました。
DLSSオーバーライド機能
「NVIDIA App」という専用ソフトからゲーム側に介入し、古い世代のDLSSにしか対応していないゲームでも「DLSS4」が利用できるようになりました。
この機能を「DLSSオーバーライド」といい、ゲーム側が対応していないとDLSSが使えないという今までの状況が大きく変わりました。
RTX5000 シリーズ | RTX4000 シリーズ | RTX3000 シリーズ | RTX2000 シリーズ | |
---|---|---|---|---|
マルチフレーム生成 | ||||
フレーム生成 | ||||
レイトレーシング | ||||
アップスケーリング | ||||
DLAA |
フレーム生成自体はRTX4000シリーズ以降のGPUしか対応していませんが、それでもパフォーマンスが向上するのは魅力的です。
NVIDIA Reflex2でより低遅延に
CPUとGPUの処理時間に差が出てしまうことで、コントローラーやマウスによる入力と描画される映像に遅延が生まれてしまうことがあります。
そこでNVIDIA Reflexでは、CPUとGPU間の通信を効率化することでレンダリングにおける遅延を最小限に押さえます。
公式映像の中では64msから16msと、ゲームプレイにおける遅延を75%も軽減しています。

入力に対しての遅延が少ないため、
よりスムーズなゲーム体験が可能になります。
RTX5090のゲーム性能【RTX4090やRTX5080と比較】
RTX5090のゲーム性能をRTX4090やRTX5080と比較していきます。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077は非常に高いスペックが求められるゲームです。

RTX5090の平均フレームレートはフルHDで246FPS、WQHDで208FPS、4Kで109FPSです。
RTX4090からの性能の伸びはフルHDで約6%、WQHDで約34%、4Kで47%。
特にWQHDと4Kで大きくフレームレートが伸びています。4K最高設定でも平均100FPS以上出ているため、4Kでも問題なく快適にプレイできるでしょう。
エルデンリング
エルデンリングは中程度のスペックが要求されるゲームです。

RTX5090の平均フレームレートはフルHDで194FPS、WQHDで196FPS、4Kで185FPSです。
フルHD、WQHDはほとんど同じフレームレートですが、4Kでは大きくフレームレートが向上しています。
4K解像度でゲームをプレイしたい人に、特におすすめなGPUと言えるでしょう。
ウィッチャー3
ウィッチャー3は比較的要求スペックの低いゲームです。

RTX5090の平均フレームレートはフルHDで534FPS、WQHDで445FPS、4Kで299FPSです。
RTX4090からの性能の伸びはフルHDで約21%、WQHDで約23%、4Kで40%。
ウィッチャー3の場合、全解像度で順当な性能の伸びを見せています。要求スペックが低いゲームの場合、RTX5090はオーバースペックと言えるでしょう。
計10タイトルの平均フレームレート
更に7タイトルを含めた、合計10タイトルの平均フレームレートがこちらです。

フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX3090 | 167 | 126 | 73 |
RTX3090Ti | 184 | 139 | 82 |
RTX4080 | 216 | 165 | 93 |
RTX5080 | 235 | 185 | 110 |
RTX4090 | 258 | 204 | 121 |
RTX5090 | 298 | 252 | 169 |
RTX4090と比べたときの性能の伸びはフルHDで約16%、WQHDで約24%、4Kで約40%です。
特にWQHDや4Kといった高解像度環境のほうが伸びが大きく、4K最高設定でも平均169FPSと非常に高いフレームレートを維持できています。
高解像度でゲームをプレイしたいと考えている人にとって、RTX5090はおすすめな選択肢となっています。
RTX5090への買い替えがおすすめな人は?
RTX5090への買い替えがおすすめな人を解説していきます。
RTX2000シリーズから買い替え
RTX2000シリーズはもう発売から6年以上経ったGPUです。
当時はハイエンドGPUだった最上位モデルRTX2080Tiも、今ではRTX4060TiなどのミドルスペックGPU相当の性能しかありません。
最新ゲームを高画質でプレイするにはそろそろ性能不足になってきているため、。RTX2000シリーズのGPUを使っている場合買い替えるメリットは大きいでしょう。
RTX3000シリーズから買い替え
RTX3000シリーズは、RTX2000シリーズから大きく性能が向上したGPUです。
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX3090 | 167 | 126 | 73 |
RTX3090Ti | 184 | 139 | 82 |
RTX5090 | 298 | 252 | 169 |
RTX5090には大きく劣りますが、それでもRTX3090やRTX3090Tiは十分な性能を持っています。
現状不満を感じていないのであれば買い替えるメリットは小さいですが、4K環境でゲームを遊んでいる人であれば買い替えるのもおすすめです。
RTX4000シリーズから買い替え
RTX4000シリーズはRTX3000シリーズから順当な性能アップと、省電力化を果たしたGPUです。
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX4080 | 216 | 165 | 93 |
RTX4090 | 258 | 204 | 121 |
RTX5090 | 298 | 252 | 169 |
これらのGPUはいずれも非常に高い性能を持っているため、買い替えても性能向上を感じる場面は少ないでしょう。
よほど予算に余裕がない限りは買い替えは非推奨です。
RTX5090搭載のおすすめゲーミングPCを紹介!

それではRTX5090を搭載したおすすめゲーミングPCを紹介していきます!
- 保証やサポートが信頼できる
- 長い間、快適にゲームを遊べる
- 同価格帯の中でも特にコスパが高い

こういった製品を価格帯ごとに紹介しています!

また、高額なゲーミングPCを購入する際は
分割払いも検討してみましょう。
ドスパラやマウスコンピューターであれば金利や手数料がかからず、一括払いと同じ金額で購入することができます。
当ブログでは分割払い時の、月ごとの支払金額も記載しているので参考にしてみてください。

【ドスパラ】GALLERIA ZA9C-R59
【STORM】EK-285K59
【STORM】EK-995X3D59
【ドスパラ】GALLERIA UE9C-R59
【ドスパラ】GALLERIA UE9R-R59
よくある質問
よくある質問とその回答をまとめていきます。
RTX4090から買い替えるメリットはある?
RTX5090とRTX4090では特にメモリ部分の差(VRAMやメモリバス幅)が大きいです。
生成AIや高解像度でのゲームプレイなど、大容量データの処理が必要な作業で性能向上を体感しやすいでしょう。
そのため上記に当てはまる人や、常に最高峰のGPUを使いたい人であれば買い替えるメリットはあります。
RTX5090搭載PCはどこで購入するのがおすすめ?
RTX5000シリーズを搭載したBTOPCは、まだあまり販売されていません。
現状は最も製品数が多いドスパラがおすすめです。
RTX5090搭載PCは分割払いで購入できる?
RTX5090搭載PCは高額ですが、分割払いを利用する事が可能です。
分割払いのメリット・デメリットに関しては、下記の記事を参考にしてみてください。

まとめ
この記事ではNVIDIAの最新GPU「RTX5090」のゲーム性能や、おすすめゲーミングPCを紹介してきました!

RTX4090と比べたときの性能の伸びはフルHDで約16%、WQHDで約24%、4Kで約40%です。
VRAM容量をはじめメモリ周りがしっかり強化されており、4Kゲーミングであればフレームレートの安定、生成AIであれば生成速度の向上といった点が魅力です。
ぜひこの記事を参考に、自分にあったゲーミングPCを購入してみてください!
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