この記事ではNVIDIAの最新GPU「RTX5070」が、どれくらい進化したのかを解説していきます。
記事後半ではおすすめゲーミングPCも紹介しているので、RTX5070搭載ゲーミングPCの購入を考えている人の参考になれば嬉しいです!
- RTX5070の特徴やスペック
- ゲームがどれくらい快適に遊べるのか
- 他GPUと比べてどっちが良いのか(RTX4070やRX9070など)



RTX5070の特徴やスペック
RTX5070のスペック詳細がこちらです。
RTX5070 | RTX4070S | RTX4070 | RTX3070 | |
---|---|---|---|---|
アーキテクチャ | Blackwell | Ada Lovelace | Ada Lovelace | Ampere |
CUDAコア数 | 6,144 | 7,168 | 5,888 | 5,888 |
RTコア | 第4世代 48基 | 第3世代 66基 | 第3世代 46基 | 第2世代 46基 |
Tensorコア | 第5世代 192基 | 第4世代 224基 | 第4世代 184基 | 第3世代 184基 |
L2キャッシュ | 48MB | 48MB | 36MB | 4MB |
ベースクロック | 2.33GHz | 1.98GHz | 1.92GHz | 1.5GHz |
ブーストクロック | 2.51GHz | 2.48GHz | 2.48GHz | 1.725GHz |
VRAM | GDDR7 12GB | GDDR6X 12GB | GDDR6X 12GB | GDDR6 8GB |
メモリスピード | 28Gbps | 21Gbps | 21Gbps | 14Gbps |
メモリ帯域幅 | 672GB/s | 504GB/s | 504GB/s | 448GB/s |
メモリバス幅 | 192bit | 192bit | 192bit | 256bit |
TDP | 250W | 220W | 200W | 220W |
希望小売価格 | 549ドル | 599ドル | 549ドル | 499ドル |
専門用語の意味を簡単に解説
説明 | |
---|---|
アーキテクチャ | GPUの設計思想 |
CUDAコア | NVIDIA GPUに搭載されている並列計算ユニット CUDAコアが多いほど高負荷の計算を高速処理できる |
RTコア | レイトレーシング処理に特化したユニット |
Tensorコア | AI計算に特化した演算ユニット |
L2キャッシュ | 頻繁にアクセスするデータを一時的に保存し 処理速度を向上させるメモリ |
ベースクロック | GPU動作の基本的な周波数 |
ブーストクロック | 高負荷時の最大周波数 |
VRAM | GPUがデータを一時保存しておくためのメモリ 大きいほど高負荷なゲームでもスムーズに処理できる |
メモリスピード | GPUメモリの動作速度 |
メモリ帯域幅 | 単位時間あたりに転送できるデータ量 |
メモリバス幅 | 一度に転送できるデータ量 |
TDP | 設計上の最大電力 |
VRAM容量は変わらず12GBのままですが、メモリ速度は21Gbps⇒28Gbps、メモリ帯域幅は504GB/s⇒672GB/sとしっかりアップグレード。
RTX4070Superに比べると劣っている項目もありますが、その分をメモリ周りの強化でカバーしている形に見えます。
特に際立った変化のない、RTX4070からの順当な進化と言えるでしょう。

進化点や新機能を簡単にまとめました
気になる人はチェックしてみてください
DLSS4によるマルチフレーム生成に対応
DLSSの最新バージョン「DLSS4」にはマルチフレーム生成という新しい技術が導入されています。
AIによって低解像度の映像を高解像度化(アップスケール)する技術のこと。
ネイティブ4Kに比べてゲーム負荷が軽いため、高フレームレートと高解像度の両立が可能になります。
DLSS1.0 ⇒ DLSS2.0 ⇒ DLSS3.0 ⇒ DLSS3.5と進化してきており、DLSS3.0からは「フレーム生成」に対応。
AIが2つのフレームの中間にフレームを生成することで、更なるフレームレート向上が狙えるようになりました。
DLSS3が対応しているフレーム生成と、DLSS4で導入されたマルチフレーム生成が違いはこちら。

DLSS3で生成されるフレームを1枚のみでしたがDLSS4では3枚ものフレームを生成するため、その分より高フレームレートでプレイすることが可能となりました。
古いGPUでもDLSS4が利用できるように
「NVIDIA App」という専用ソフトからゲーム側に介入し、古い世代のDLSSにしか対応していないゲームでも「DLSS4」が利用できるようになりました。
この機能を「DLSSオーバーライド」といい、ゲーム側が対応していないとDLSSが使えないという今までの状況が大きく変わりました。
RTX5000 シリーズ | RTX4000 シリーズ | RTX3000 シリーズ | RTX2000 シリーズ | |
---|---|---|---|---|
マルチフレーム生成 | ||||
フレーム生成 | ||||
レイトレーシング | ||||
アップスケーリング | ||||
DLAA |
フレーム生成自体はRTX4000シリーズ以降のGPUしか対応していませんが、それでもパフォーマンスが向上するのは魅力的です。
NVIDIA Reflex2でより低遅延に
CPUとGPUの処理時間に差が出てしまうことで、コントローラーやマウスによる入力と描画される映像に遅延が生まれてしまうことがあります。
そこでNVIDIA Reflexでは、CPUとGPU間の通信を効率化することでレンダリングにおける遅延を最小限に押さえます。
公式映像の中では64msから16msと、ゲームプレイにおける遅延を75%も軽減しています。

入力に対しての遅延が少ないため、
よりスムーズなゲーム体験が可能になります。
RTX5070のゲーム性能&フレームレート
合計24作品を最高設定でプレイした際の平均フレームレートがこちらです。
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX5060Ti 16GB | 106FPS | 78FPS | 44FPS |
RTX4070 | 123FPS | 90FPS | 51FPS |
RTX4070Super | 139FPS | 103FPS | 58FPS |
RTX5070 | 144FPS | 108FPS | 63FPS |
RTX4070Ti | 148FPS | 110FPS | 63FPS |
RX9070 | 152FPS | 114FPS | 67FPS |
RX9070XT | 164FPS | 126FPS | 75FPS |
RTX5070Ti | 172FPS | 133FPS | 80FPS |
RTX5070でゲームを遊んだ際の平均フレームレートは、フルHDで144FPS、WQHDで108FPS、4Kで63FPS。
RTX4070からの性能の伸びはフルHDで約17%、WQHDで約20%、4Kで約24%です。
堅実な性能アップを遂げており、RTX4070なら設定を下げないといけないような状況でも設定を下げずに快適に遊べるでしょう。

主要タイトルの平均フレームレートを知りたい方はこちら。
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX5060Ti 16GB | 147FPS | 110FPS | 62FPS |
RTX4070 | 156FPS | 118FPS | 67FPS |
RTX4070Super | 167FPS | 129FPS | 75FPS |
RTX5070 | 189FPS | 154FPS | 89FPS |
RTX4070Ti | 175FPS | 136FPS | 79FPS |
RX9070 | 161FPS | 122FPS | 71FPS |
RX9070XT | 168FPS | 130FPS | 79FPS |
RTX5070Ti | 192FPS | 180FPS | 110FPS |
RTX5070と他GPUはどっちが良い?
RTX5070と他GPUはどっちが良いのかをより詳細に比較していきます。
【前世代GPU】RTX5070とRTX4070/4070Super/4070Ti
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX4070 | 123FPS | 90FPS | 51FPS |
RTX4070Super | 139FPS | 103FPS | 58FPS |
RTX5070 | 144FPS | 108FPS | 63FPS |
RTX4070Ti | 148FPS | 110FPS | 63FPS |
RTX5070とRTX4070の性能差は大まかに2割ほど、そのため予算に余裕がある場合にはRTX5070を選ぶことでより快適にゲームを遊ぶことができるでしょう。
一方でRTX4070Super、RTX5070、RTX4070Tiの3GPUに、実使用上での違いはほぼありません。

4070Sだと性能が足りないがR5070だと快適に遊べる
といったことはないと言えます
BTOPCの場合RTX4070Sを搭載していたPCは同価格でRTX5070に置き換えられているため、RTX5070搭載PCを選べばOKです。
【同世代GPU】RTX5070とRTX5060Ti/RTX5070Ti
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX5060Ti 16GB | 106FPS | 78FPS | 44FPS |
RTX5070 | 144FPS | 108FPS | 63FPS |
RTX5070Ti | 172FPS | 133FPS | 80FPS |
一つ下のグレードであるRTX5060Ti、一つ上のグレードであるRTX5070Tiとの間にはしっかりと性能差があります。
フルHDで遊ぶ分にはどのGPUでも問題ありませんが、WQHDで遊びたい場合にはRTX5070が、4Kで遊びたい場合にはRTX5070Tiが推奨GPUとなります。

最新ゲームを高画質でガッツリ遊びたい、という場合にはRTX5070以上のGPUを選んだ方が後悔しにくいでしょう。
【競合GPU】RTX5070とRX9070
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX5070 | 144FPS | 108FPS | 63FPS |
RX9070 | 152FPS | 114FPS | 67FPS |
競合GPUであるAMD社のRX9070と比べると、RTX5070は約5%ほど性能面で劣っています。
VRAM容量もRX9070は16GBなのに対してRTX5070は12GBしかないため、高解像度で重たいゲームをプレイする際に影響が大きいです。

モンハンワイルズではかなり大きなフレームレート差が見られます。
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX5070 | 67FPS | 54FPS | 34FPS |
RX9070 | 81FPS | 65FPS | 41FPS |
マウスコンピューターで販売されている搭載PCの価格差がこちらです。
- CPU:Ryzen7 7700の場合
- RTX5070:259,800円
- RX9070:254,800円
- CPU:Ryzen7 9800X3Dの場合
- RTX5070:299,800円
- RX9070:294,800円
それぞれの搭載PCに大きな価格差はないため基本的にどちらを選んでもOKですが、高解像度でゲームを遊びたい人やモンハンワイルズを快適に遊びたいと考えている場合にはRX9070搭載PCのほうが良いでしょう。
RTX5070に買い替えるメリットはある?
古いGPUからRTX5070へ買い替えるメリットがあるのかを解説していきます。
RTX2000シリーズから買い替え
RTX2000シリーズはもう発売から6年以上経った古いGPUで、当時は最高峰の性能を持っていたRTX2080Tiも今ではRTX5060と同程度の性能しかありません。
RTX2060SuperやRTX2070は更に性能が低く、最新ゲームを快適にプレイするためには性能不足です。
RTX2000シリーズのGPUを使っている場合、買い替えるメリットは大きいでしょう。
RTX3000シリーズから買い替え
RTX3070がRTX2080Tiと同程度の性能を持っているなど、RTX3000シリーズはRTX2000シリーズから大きく性能が向上したGPUです。

70/70Super/80/80Super/80Tiと、
性能向上によりグレードを大きく飛び越えています。
RTX5070はRTX3000シリーズの最上位モデルと同程度の性能のため、それ以下のGPU(RTX3060/RTX3060Ti/RTX3070/RTX3070Tiなど)を使っているのであれば、買い替えるメリットは大きいでしょう。
RTX4000シリーズから買い替え
RTX4000シリーズはRTX3000シリーズから順当な性能アップと、省電力化を果たしたGPUです。
RTX4070以上のGPUを使っている場合、RTX5000シリーズへ買い替えるメリットはありません。
一方でRTX4060や4060を使っている場合、一定の性能向上を感じることができるでしょう。
RTX5070/RX9070搭載のおすすめゲーミングPCを紹介!

それではRTX5070と競合GPUであるRX9070を搭載したおすすめゲーミングPCを紹介していきます!
- 保証やサポートが信頼できる
- 長い間、快適にゲームを遊べる
- 同価格帯の中でも特にコスパが高い

こういった製品を紹介しています!

高額なゲーミングPCを購入する際は分割払いも検討してみましょう。
ドスパラやマウスコンピューターなら金利や手数料がかからず、一括払いと同じ金額で購入することができます。
月ごとの支払金額の目安がこちらです。ぜひ参考にしてみてください。
12回分割 (1年間) | 24回分割 (2年間) | 36回分割 (3年間) | |
---|---|---|---|
10万円 | 8,333円 | 4,167円 | 2,778円 |
15万円 | 12,500円 | 6,250円 | 4,167円 |
20万円 | 16,667円 | 8,333円 | 5,556円 |
25万円 | 20,833円 | 10,417円 | 6,944円 |
30万円 | 25,000円 | 12,500円 | 8,333円 |
35万円 | 29,167円 | 14,583円 | 9,722円 |
40万円 | 33,333円 | 16,667円 | 11,111円 |
45万円 | 37,500円 | 18,750円 | 12,500円 |
50万円 | 41,667円 | 20,833円 | 13,889円 |
60万円 | 50,000円 | 25,000円 | 16,667円 |
70万円 | 58,333円 | 29,167円 | 19,444円 |
80万円 | 66,667円 | 33,333円 | 22,222円 |
90万円 | 75,000円 | 37,500円 | 25,000円 |
100万円 | 83,333円 | 41,667円 | 27,778円 |

製品名 | スペック | |
---|---|---|
![]() | ドスパラ GALLERIA RM7R-R57 価格:219,980円 保証:1年間 | Ryzen7 7700 RTX5070 メモリ 16GB SSD 500GB |
![]() | マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G70 価格:249,800円 保証:3年間 | Ryzen7 7800X3D RTX5070 メモリ 16GB SSD 1TB |
![]() | マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G70 ホワイトカラーモデル 価格:259,700円 保証:3年間 | Ryzen7 7800X3D RTX5070 メモリ 16GB SSD 1TB |
![]() | ドスパラ GALLERIA RM7R-R57 価格:269,980円 保証:1年間 | Ryzen7 7800X3D RTX5070 メモリ 16GB SSD 500GB |
![]() | マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7A70 価格:294,800円 保証:3年間 | Ryzen7 9800X3D RX9070 メモリ 16GB SSD 1TB |
![]() | ドスパラ GALLERIA XA7R-R57 価格:319,980円 保証:1年間 | Ryzen7 9800X3D RTX5070 メモリ 32GB SSD 1TB |
RTX5070の性能まとめ【何年使える?】
この記事ではNVIDIAの最新GPU「RTX5070」のゲーム性能や、おすすめゲーミングPCを紹介してきました!
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX5060Ti 16GB | 106FPS | 78FPS | 44FPS |
RTX4070 | 123FPS | 90FPS | 51FPS |
RTX4070Super | 139FPS | 103FPS | 58FPS |
RTX5070 | 144FPS | 108FPS | 63FPS |
RTX4070Ti | 148FPS | 110FPS | 63FPS |
RX9070 | 152FPS | 114FPS | 67FPS |
RX9070XT | 164FPS | 126FPS | 75FPS |
RTX5070Ti | 172FPS | 133FPS | 80FPS |
RTX5070は前モデルであるRTX4070から順当な進化を遂げたGPUです。
上位モデルのPCに比べて比較的購入しやすい価格なのも魅力、初めてのゲーミングPCとしてもおすすめです。
ぜひこの記事を参考に、自分にあったゲーミングPCを選んでみてください!
コメント