2025年1月30日にNVIDIAの最新GPU「RTX5000シリーズ」が新発売されました。
この記事ではそんなRTX5000シリーズのハイエンドモデル「RTX5080」のゲーム性能と、おすすめゲーミングPCを紹介していきます。

RTX4080やRTX4090との
性能差についても見ていきます。
RTX5080搭載ゲーミングPCの購入を考えている人の参考になれば嬉しいです!

RTX5000シリーズは今までと何が違う?
RTX5000シリーズの進化点、及びそのタイミングで追加された新機能をピックアップして解説していきます。
- DLSS4によるマルチフレーム生成に対応
- DLSSオーバーライド機能
- NVIDIA Reflex2
DLSS4によるマルチフレーム生成に対応
DLSSの最新バージョン「DLSS4」にはマルチフレーム生成という新しい技術が導入されています。
AIによって低解像度の映像を高解像度化(アップスケール)する技術のこと。
ネイティブ4Kに比べてゲーム負荷が軽いため、高フレームレートと高解像度の両立が可能になります。
DLSS1.0 ⇒ DLSS2.0 ⇒ DLSS3.0 ⇒ DLSS3.5と進化してきており、DLSS3.0からは「フレーム生成」に対応。
AIが2つのフレームの中間にフレームを生成することで、更なるフレームレート向上が狙えるようになりました。
DLSS3が対応しているフレーム生成と、DLSS4で導入されたマルチフレーム生成が違いはこちら。

DLSS3で生成されるフレームを1枚のみでしたがDLSS4では3枚ものフレームを生成するため、その分より高フレームレートでプレイすることが可能となりました。
DLSSオーバーライド機能
「NVIDIA App」という専用ソフトからゲーム側に介入し、古い世代のDLSSにしか対応していないゲームでも「DLSS4」が利用できるようになりました。
この機能を「DLSSオーバーライド」といい、ゲーム側が対応していないとDLSSが使えないという今までの状況が大きく変わりました。
RTX5000 シリーズ | RTX4000 シリーズ | RTX3000 シリーズ | RTX2000 シリーズ | |
---|---|---|---|---|
マルチフレーム生成 | ||||
フレーム生成 | ||||
レイトレーシング | ||||
アップスケーリング | ||||
DLAA |
フレーム生成自体はRTX4000シリーズ以降のGPUしか対応していませんが、それでもパフォーマンスが向上するのは魅力的です。
NVIDIA Reflex2でより低遅延に
CPUとGPUの処理時間に差が出てしまうことで、コントローラーやマウスによる入力と描画される映像に遅延が生まれてしまうことがあります。
そこでNVIDIA Reflexでは、CPUとGPU間の通信を効率化することでレンダリングにおける遅延を最小限に押さえます。
公式映像の中では64msから16msと、ゲームプレイにおける遅延を75%も軽減しています。

入力に対しての遅延が少ないため、
よりスムーズなゲーム体験が可能になります。
RTX5080の特徴やスペック
RTX5080のスペックを他GPUと一緒にまとめた表がこちらです。
RTX4090 | RTX5080 | RTX4080S | RTX4080 | |
---|---|---|---|---|
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Blackwell | Ada Lovelace | Ada Lovelace |
CUDAコア数 | 16,384 | 10,752 | 10,240 | 9,728 |
RTコア | 第3世代 128基 | 第4世代 84基 | 第3世代 80基 | 第3世代 76基 |
Tensorコア | 第4世代 512基 | 第5世代 336基 | 第4世代 320基 | 第4世代 304基 |
L2キャッシュ | 72MB | 64MB | 64MB | 64MB |
ベースクロック | 2.23GHz | 2.3GHz | 2.29GHz | 2.21GHz |
ブーストクロック | 2.52GHz | 2.62GHz | 2.55GHz | 2.51GHz |
VRAM | GDDR6X 24GB | GDDR7 16GB | GDDR6X 16GB | GDDR6X 16GB |
メモリスピード | 21Gbps | 30Gbps | 23Gbps | 22.4Gbps |
メモリバス幅 | 384bit | 256bit | 256bit | 256bit |
TDP | 450W | 360W | 320W | 320W |
希望小売価格 | 1,599ドル | 999ドル | 999ドル | 1,199ドル |
単語の意味を簡単に解説
説明 | |
---|---|
アーキテクチャ | GPUの設計思想 |
CUDAコア | NVIDIA GPUに搭載されている並列計算ユニット CUDAコアが多いほど高負荷の計算を高速処理できる |
RTコア | レイトレーシング処理に特化したユニット |
Tensorコア | AI計算に特化した演算ユニット |
L2キャッシュ | 頻繁にアクセスするデータを一時的に保存し 処理速度を向上させるメモリ |
ベースクロック | GPU動作の基本的な周波数 |
ブーストクロック | 高負荷時の最大周波数 |
VRAM | GPUがデータを一時保存しておくためのメモリ 大きいほど高負荷なゲームでもスムーズに処理できる |
メモリスピード | GPUメモリの動作速度 |
メモリバス幅 | 一度に転送できるデータ量 |
TDP | 設計上の最大電力 |
RTX5080は順当に性能アップしつつRTX4080に比べると200ドル価格が下がっており、価格に対する性能はRTX4080に比べて大きく改善されています。

とはいえ円安の影響で現状コスパが良いとは言えません
発売初期は価格が高騰しがちということもあり、記事執筆時点では約25万円と非常に高額です。
今のところはなんとも言えませんが、価格が落ち着けば4Kでゲームをプレイする人におすすめな選択肢になる可能性もあるでしょう。
RTX5080のゲーム性能【RTX4080やRTX4090と比較】
RTX5080のゲーム性能をRTX4080やRTX4090と比べつつ見ていきます。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077は非常に高いスペックが求められるゲームです。

RTX5080の平均フレームレートはフルHDで210FPS、WQHDで143FPS、4Kで71FPSです。
RTX4080からの性能の伸びはフルHDで約8%、WQHDで約16%、4Kで20%。全解像度で順当な性能の伸びを見せています。
リリース時期が約5年前ということもあり、RTX5080をはじめとするハイエンドGPUなら快適にプレイすることが出来ます。
エルデンリング
エルデンリングは推奨スペックが中程度のゲームです。

RTX5080の平均フレームレートはフルHDで194FPS、WQHDで190FPS、4Kで123FPSです。
RTX4080以上のGPUの場合フルHDやWQHDではほとんどフレームレートに差はなく、4KのみRTX4080比で17%ほどの性能差が出ています。
4Kでプレイしないのであれば、さほど性能差を感じることはないでしょう。
ウィッチャー3
ウィッチャー3は比較的要求スペックの低いオープンワールドゲームです。

RTX5080の平均フレームレートはフルHDで395FPS、WQHDで317FPS、4Kで192FPSです。
RTX4080からの性能の伸びはフルHDで約11%、WQHDで約12%、4Kで17%。
全解像度で同程度の性能の伸びとなっており、そこまで負荷の大きくないオープンワールドゲームであれば4K最高設定でも快適にプレイできることが分かります。
計10タイトルの平均フレームレート
更に7タイトルを含めた、合計10タイトルの平均フレームレートがこちらです。

フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX3080 | 146 | 109 | 62 |
RTX3090 | 167 | 126 | 73 |
RTX4080 | 216 | 165 | 93 |
RTX4080S | 221 | 168 | 95 |
RTX5080 | 235 | 185 | 110 |
RTX4090 | 258 | 204 | 121 |
RTX5090 | 298 | 252 | 169 |
RTX4080からのフレームレートの伸びはフルHDで約9%、WQHDで約12%、4Kで約18%です。
各解像度で1~2割ほどフレームレートが伸びてはいますが、新しい世代のハイエンドGPUとしてはやや物足りなさのある性能の伸び率です。

RTX5080ではなく実質RTX4080Tiだという意見も多いです。
とはいえ4Kでも快適にゲームを遊べる性能ではあるため、価格が落ち着きさえすれば4Kでゲームをプレイしたい人におすすめなGPUになるでしょう。
RTX5080への買い替えがおすすめな人は?
RTX5080への買い替えがおすすめな人を解説していきます。
RTX2000シリーズから買い替え
RTX2000シリーズからの乗り換えは非常におすすめです。
いずれも発売から6年以上経っており、最も性能の高いRTX2080Tiでも今ではRTX4060TiなどのミドルスペックGPUと同程度の性能しかありません。
最新ゲームをプレイするにはそろそろ性能不足のため、RTX2000シリーズから買い替えるメリットは大きいでしょう。
RTX3000シリーズから買い替え
RTX3000シリーズからの乗り換えもおすすめです。
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX3080 | 146 | 109 | 62 |
RTX3090 | 167 | 126 | 73 |
RTX5080 | 235 | 185 | 110 |
フルHDやWQHDで遊ぶには十分な性能ですが、4K最高設定でゲームをプレイするには少し余裕がなくなってきています。
現状不満を感じていないのであれば買い替えるメリットは小さいですが、4Kで快適にゲームを遊びたい人であれば買い替えもおすすめでしょう。
RTX4000シリーズから買い替え
RTX4000シリーズはRTX3000シリーズから順当な性能アップと、省電力化を果たしたGPUです。
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX4080 | 216 | 165 | 93 |
RTX4080S | 221 | 168 | 95 |
RTX5080 | 235 | 185 | 110 |
RTX4090 | 258 | 204 | 121 |
これらのGPUはいずれも非常に高い性能を持っているため、買い替えても性能向上を感じる場面は少ないでしょう。
よほど予算に余裕がない限りは買い替えは非推奨です。
RTX5080搭載のおすすめゲーミングPCを紹介!

それではRTX5080を搭載したおすすめゲーミングPCを紹介していきます!
- 保証やサポートが信頼できる
- 長い間、快適にゲームを遊べる
- 同価格帯の中でも特にコスパが高い

こういった製品を価格帯ごとに紹介しています!

高額なゲーミングPCを購入する際は分割払いも検討してみましょう。
ドスパラやマウスコンピューターであれば金利や手数料がかからず、一括払いと同じ金額で購入することができます。
当ブログでは分割払い時の、月ごとの支払金額も記載しているので参考にしてみてください。

おすすめゲーミングPCの比較表
製品名 | スペック | |
---|---|---|
![]() | GALLERIA XA7R-R58 価格:449,980円 保証:1年間 | Ryzen7 7800X3D RTX5080 32GB |
![]() | GK-98X3D58 価格:509,800円 保証:1年間 | Ryzen7 9800X3D RTX5080 32GB |
![]() | EK-98X3D58 価格:509,800円 保証:1年間 | Ryzen7 9800X3D RTX5080 32GB |
![]() | GALLERIA ZA9C-R58 価格:529,980円 保証:1年間 | Core Ultra9 285K RTX5080 32GB |
![]() | GALLERIA ZA7R-R58 価格:529,980円 保証:1年間 | Ryzen7 9800X3D RTX5080 32GB |
![]() | G-TUNE FG-A7G80 価格:569,800円 保証:3年間 | Ryzen7 9800X3D RTX5080 32GB |
![]() | GALLERIA ZA9R-R58 価格:584,980円 保証:1年間 | Ryzen9 9900X3D RTX5080 32GB |
ドスパラ GALLERIA XA7R-R58
STORM GK-98X3D58
STORM EK-98X3D58
ドスパラ GALLERIA ZA9C-R58
ドスパラ GALLERIA ZA7R-R58
マウスコンピューター G-TUNE FG-A7G80
ドスパラ GALLERIA ZA9R-R58
よくある質問
よくある質問とその回答をまとめていきます。
RTX5080はRTX4090を超えた?
フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX4080 | 216 | 165 | 93 |
RTX4080S | 221 | 168 | 95 |
RTX5080 | 235 | 185 | 110 |
RTX4090 | 258 | 204 | 121 |
ゲームプレイ時の平均フレームレートを見ると分かりますが、RTX5080はRTX4090の性能を超えていません。
RTX4080&RTX4080SuperとRTX4090のちょうど中間にあたる性能となっています。
RTX5080搭載PCは分割払いで購入できる?
RTX5080搭載PCは高額ですが、分割払いを利用する事が可能です。
分割払いのメリット・デメリットに関しては、下記の記事を参考にしてみてください。

まとめ
この記事ではNVIDIAの最新GPU「RTX5080」のゲーム性能や、おすすめゲーミングPCを紹介してきました!

フルHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
RTX3080 | 146 | 109 | 62 |
RTX3090 | 167 | 126 | 73 |
RTX4080 | 216 | 165 | 93 |
RTX4080S | 221 | 168 | 95 |
RTX5080 | 235 | 185 | 110 |
RTX4090 | 258 | 204 | 121 |
RTX5090 | 298 | 252 | 169 |
前世代モデルであるRTX4080からはフルHDで約9%、WQHDで約12%、4Kで約18%、フレームレートが向上しています。
性能の伸びこそ少なめですが、4Kでゲームをプレイと考えている人にはおすすめなGPUです。
ぜひこの記事を参考に、自分にあったゲーミングPCを選んでみてください!
コメント